奮迅 ~URAファイナルズ攻略に向けて~
ウマ娘を始めて2週間近くが経った。
未だにライスシャワーでURAファイナルズ優勝の夢は叶っていない。
だが、育成についていろいろわかってきたこともある。
今一度、私なりの育成論をまとめてみようと思う。
パラメータについて
パラメータについて改めて自分なりの見解を述べる。
スピードはおそらく最高速度を決めるパラメータだ。
重要度は逃げ>先行>差し>追込となる。
とはいえ、おおよそすべての作戦で最終的にはB程度はほしいパラメータだろう。
パワーは加速度を示すパラメータだ。
重要度は追込>差し>先行>>逃げとなる。
(余談ながら、たづなさんに「パワーを上げましょう」という趣旨のアドバイスを受けたときはかなり高密度の馬群の壁に阻まれていた可能性が高い。つまり、ちょっとやそっとのパワーでは突破できないと考えるのが自然だろう。これは個人的な意見だが「ポジションセンス」や「臨機応変」といった位置取り系のスキルでカバーするほうが事態の打破にかかるコストは低いと思われる)
根性については現状詳細不明だ。聞いた話によると、スタミナが切れたあとの挙動に参照されるパラメータだとか、最高速度を維持するためのパラメータだとか。デバフ耐性という説もあるとか。
最高速を維持するという仮説が正しいのなら重要度は逃げ>先行>差し>追込となる。
だが、根性に多少振ったほうが体感の勝率が良いのも事実。どのみち根性のトレーニングではスタミナなどのほかのパラメータも上昇するので、まったくの無駄にはならないだろう。
賢さは前回(https://reoco357.hatenablog.com/entry/2021/03/21/120628)の仮説同様、「上振れ下振れ(運の要素)を軽減する」パラメータだろう。
出遅れや掛かりといった要素は運に左右される部分が大きい。スキルの発動率も同様だ。だが、賢さをある程度上げておけば前述の"事故"をある程度軽減可能だ。
ほかにも位置取りやスタミナの管理などにも作用するらしく、レースの大局を決めるパラメータと言っても過言ではないだろう。
どの作戦でも最終的には400-500程度ほしいところ。
最後にスタミナだ。スタミナを最後に回した理由は単純明快で、5つあるパラメータのうち唯一スタミナのみがウマ娘の適正距離や作戦ではなくレースの適正距離に作用するパラメータだからだ。
具体例を挙げよう。
ライスシャワーやメジロマックイーンの育成において鬼門となる「天皇賞(春)」は3200mの長距離を走るレースだ。先行だからスタミナを重視するのではなく、達成しなければならない中間目標に天皇賞(春)があるからスタミナを上げるのだ。
ゆえに、重要度は作戦ではなくウマ娘によって異なる。タイキシャトルのように先行ながら短距離やマイルを主に走る娘もいれば、ライスシャワーのように菊花賞や天皇賞(春)といった長距離を走らなければならない娘もいる。
育成について
ウマ娘の育成において着目すべき点はふたつ。
サポートの恩恵をどれだけ受けられるかと中間目標で躓かないマネジメントだ。
まずサポートに関してだが、トレーニングを選ぶとき右上にサポートが表示されることがある(得意配置)。得意配置のトレーニングを行うと絆ゲージが上昇、さらに絆ゲージが一定のラインを超えると友情トレーニングが発生するようになる。
この友情トレーニングは特にステータスの伸びが大きく、同じくステータスの大幅な上昇が見込める合宿中に友情トレーニングを発生させられるかどうかは育成においてかなり重要なウェイトを占める。
つまるところ、得意配置がなるべく多いトレーニングを優先的に行う。
これに尽きる。できれば2人は配置されているとありがたく、なんなら配置を基準にトレーニングを選んでも良いとさえ思っている。行きあたりばったりのように思うかもしれないが、最終的なパラメータの伸びはおそらくこのほうが良い。
そして中間目標についてだが、当然ながら我々トレーナーとウマ娘の最終目標は現状URAファイナルズの制覇ということになる。
しかしながら、中間目標で躓いてしまっては意味がない。ライスシャワーにおける天皇賞(春)のように、鬼門となる中間目標に応じたパラメータやスキルをマネジメントしていく必要がある。
中間目標を意識した育成の具体例を次の項目のライスシャワー育成論を例に述べてみようと思う。
【例示】ライスシャワー育成について
前述の通り、ライスシャワーの育成における鬼門は天皇賞(春)である。
だが事故が起きる要因となるのはこれだけに留まらない。
まずメイクデビュー後の初戦となるスプリングステークス。
ライスシャワーは初期のマイル適正がCにも関わらず、Sステークスの距離は「マイル」。入着でいいとはいえ最低でもBまでは因子で底上げしないと事故る可能性がある(最初の因子継承がSステークス直後なのも意地が悪い)。
(余談だが、Sステークスまでのターン数にこそ余裕があるものの、その後は宝塚記念までかなりタイトなスケジュールが続く。これこそライスシャワーの育成が難しい要因にほかならないと私は考えている)
次に日本ダービー。中距離扱いだが2400mという長めの距離を走ることになる。
この時点で「スタミナキープ」が「深呼吸」のどちらかは獲得しておきたい。
さらに菊花賞。天皇賞(春)に次ぐ3000mという長距離なので、前述の「スタミナキープ」か「深呼吸」の取れなかった方をここで取れないと厳しくなる。
そして再三述べている天皇賞(春)。
3200mを正攻法で走り切ろうと思うと例えスタミナが500近くあっても厳しい。無論そんなスタミナ偏重の育成をしていてはほかのパラメータが足りなくなる。
そこをスキルで補うことになる(具体的にはスタミナ300程度ならスタミナ周りのスキルは3つ程度ほしい。私はスキル1個あたりスタミナ50くらいで換算しているのでスタミナ350+スキル2個とかでも可)。
覚醒Lv3で獲得可能な「決意の直滑降」と「上り坂」も強力なスキル。特に「上り坂」はほとんどの局面で有効なスキルだ。どちらも明確なアドバンテージとなるので可能ならば菊花賞までに「上り坂」を、天皇賞(春)までには「決意の直滑降」まで獲得しておきたい。
その次が宝塚記念。ライスシャワーの育成イベントのみ特例で阪神ではなく京都で行われるため、マックイーンのサポートで得られる京都レース場のスキルは育成全体を通してかなり有効だ(菊花賞、天皇賞、宝塚記念で恩恵を受けられる上、URA決勝も開催は京都レース場だ)。
1着固定の天皇賞(春)と違い宝塚記念は3着以内のためやや楽かと思いきや、サイレンススズカが行く手を阻むためかなりの激戦となる。
ここでのおすすめは「逃げ牽制」「逃げためらい」などの逃げを咎めるスキル。天皇賞(春)時点で強敵となりうるメジロマックイーン、スーパークリークはそれぞれ逃げ以外の作戦を取ってくるので、逃げ特攻のデバフを取るならおそらくここが最適だろう。
さらに余談だが、史実におけるライスシャワーの最後のレースであった宝塚記念で立ちはだかるのがサイレンススズカという彼女と同じく足を骨折した後に安楽死という最期を辿ったウマ娘であることには因果を感じてしまう。運命の交差点とはこのことだろうか。
さらに最後の育成目標、有馬記念。
ミホノブルボンやメジロマックイーンといった育成におけるライバルに加え、ほかにもビッグネームが目白押しの壮絶な戦いとなる。天皇賞(春)を超えてもここで撃沈するトレーナーは多いと思われる。
とはいえここまで来たら取れる対策はそう多くはない。先行という脚質にあったパラメータ管理、スキルの獲得という基本に沿って動き、彼女の勝利を願うほかないだろう。
目標を達成して一安心してもURAが待っている、特に準決勝以降のレースは運の要素も大きく絡むかなり困難なレースで、天皇賞(春)や有馬記念で時計を切らされてしまうと優勝は非常に厳しくなる。
だが、ここまで来るためにあらゆる対策を講じてきたトレーナー諸君であればいつか必ず彼女を咲かせることができるはず。
健闘を祈る。